皆さんの周りに、結婚していない若者。結婚してもお子さんのいない夫婦。昔に比べ増えていませんか。車も軽自動車に乗る若者が増えていませんか。セドリックに乗る若者がいましたよね。その人の主義だから、と思って見て見ぬふりしてませんか。その後ろに、若者の貧困があるかもしれません。
私の知り合いに男性の保育士がいます。独身。理由を聞くと、両親が病気で介護をしながらの生活。収入は自分ひとり、返済義務のある奨学金を返すのにやっとでしたと。共働きでないと生活できない給与で、結婚してくれる人がいるかな、子どもなんて夢のまた夢と悲しそうに話していました。
お祭りで、小学生ぐらいの兄、幼い弟と母親が公園の隅で、一つのかき氷を嬉しそうに食べていました。その傍をかき氷を1つずつ食べながら楽しそうに話をする父と母に挟まれて、浴衣の帯に宙に浮いた風船を繋ぎながら、かき氷を一人で頬張る子どもが通る。兄が氷をすくう手を止めて羨ましそうに見つめる。「お兄ちゃん、食べなくていいの?じゃあ僕貰うね。」と言って大きい塊を頬張る無邪気な弟。その兄をじっとすまなそうに見つめる母親。その家族の背景が一瞬見えたように思えた。
表には出ないけれど、貧困で悩んでいる方は多くいる。その方々のために、あなたの気持ちを奨学金という形で支援していただけませんか。
新発田市教育長
工藤 ひとし様
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