財団について
設立趣意
教育格差を解消し、貧困世帯の子どもたちが将来に希望を持てるように、返済義務のない奨学金事業を手がける財団を立ち上げました。
「貧困の連鎖」という社会問題をご存知でしょうか。
懸命に働いても収入が極端に少なく、貯蓄もほとんどできない。食事さえも満足に取れないため、日々の生活に追われ遠い将来のプランすら考えることができない。そうした家庭の実態を見て「それが普通なのだ」と思って育ち、進学をあきらめ日々の学習にも身が入らなくなってしまった子どもたち。
つまり、貧困家庭で育ったことが影響し、高校や大学にも進学できず、社会に出ても収入を上げる方法がわからずに貧困のままの生活を余儀なくされることを繰り返してしまうのです。出身家庭という本人にはどうしようもない環境によって、職業や収入、健康など様々な格差を生み出されています。
その最たる母子世帯の数は増え続けていて、2016年の国の調査では約123万世帯、新潟県内では約1万世帯にも及びます。年収は200万円以下が約60%で、100万円以下が約23%。相対的貧困率は50%を超え、大変厳しい生活環境で暮らしている母子家庭が多いのが我が国の現実です。
こうした「貧困の連鎖」を断ち切り、「努力すれば進学できる」という光をかざすため、多くの皆様に支えていただきながら財団を運営しております。
一般財団法人未来応援奨学金にいがた
代表理事 土田 雅穂
〈2022年9月22日放送 TeNYテレビ新潟「新潟一番」より〉
財団の特徴
奨学金支給
食糧支援
養育・教育相談
「寄付は全額学生へ」 返済不要の奨学金
高校生・大学生・専門学校生を対象とする返済不要、給付型の奨学金です。
原資となるのは個人や企業、団体からの寄付金。お預かりした寄付金は、全額学生の奨学金として使われます。
給付の対象となるのは新潟県在住の学生または新潟県出身の学生で、高校生は月額5,000円、大学生・専門学校生は月額30,000円を卒業するまで2カ月に一度支給します。支給には成績要件を必要とせず、経済的な状況と学生本人の意欲で審査を行います。
フードバンクと連携、生活面でも学生をサポート
支給の対象となった奨学生はもちろん、奨学金の対象とならなかった学生に対しても、必要に応じて継続的な食糧支援を行います。
県内のフードバンクとの連携体制や地域ぐるみでのサポート体制があるのが「未来応援奨学金にいがた」の大きな特徴です。
奨学金募集の応募用紙や提出された作文には、お金がなく満足に食事をとることさえ出来ていない学生や非常に厳しい家庭状況が記述してありました。そこで、せめて食事だけでもとることが出来るようにと、「フードバンクしばた」、「フードバンクつばめ」、「新潟県フードバンク連絡協議会」と連携し、奨学金に応募してきた希望する学生に、月に1回宅配で食糧支援を行っています。毎回米8キロのほか、レトルト、乾物、日持ちする野菜等を令和5年12月現在165人(世帯)に届けています。
各分野の専門家が悩みに寄り添い、解決に向けて伴走
教育・福祉・心理などの専門家、または子どもの様々な課題を体験した経験者等で構成した団体「JOINにいがた子ども相談センター」が、行政では十分な対応をしてもらえなかった、相談する先がわからない、といった悩みにきめ細かに対応し、状況の改善に向けて伴走します。
経済面、精神面、教育面などさまざまな角度から子どもと子どもに関わる人々を支援します。
財団概要
財団について
名称 | 一般財団法人 未来応援奨学金にいがた |
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設立 | 2022年5月9日 |
所在地 | 〒950-0914 新潟市中央区紫竹山五丁目7番23号 |
TEL | 025-250-0889 |
FAX | 025-250-0774 |
URL | https://shizuku-ni.or.jp |
事業目的
当法人は、経済的理由により就学困難な学生及び生徒に対し、奨学援助をもって学びの機会を保障し夢や希望を持てる社会の実現を目的として、次の事業を行う。
- 学生及び生徒に対する奨学金の給付
- 学生及び生徒を対象とした生活支援
- その他この法人の目的を達成するために必要な事業
理事・監事
代表理事 | 土田 雅穂 フードバンクしばた 副代表 |
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理事 | 青柳 修次 株式会社青芳 代表取締役社長 / NPO法人フードバンクつばめ 理事長 |
理事 | 五十嵐 悠介 東邦産業株式会社 代表取締役社長 / 一般社団法人Sustainable Niigata 代表理事 |
理事 | 五十嵐 一浩 長岡工業高等専門学校 非常勤講師 |
理事 | 稲葉 浩一 上越市教育委員会 嘱託指導主事 |
理事 | 小田 智美 元村上市立朝日中学校 校長 |
理事 | 栗山 靖子 株式会社BBS新潟 代表取締役 |
理事 | 小林 元 新潟県異業種交流センター 理事長 |
理事 | 小柳 眞砂子 新潟県母子福祉連合会 会長 |
理事 | 齋藤 更紗 元文部科学省 職員 |
理事 | 下村 正人 宮柊二記念館 館長 |
理事 | 中村 健 新潟大学 歯学部 准教授 |
理事 | 鷲尾 達雄 株式会社鷲尾 代表取締役 |
監事 | 小野寺 眞夫 税理士法人小野寺税務会計事務所 代表社員 |
監事 | 森 弘志 元新発田市立東豊小学校 校長 |
評議員
評議員 | 井岡 秋夫 イオカ電子株式会社 代表取締役 |
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評議員 | 石川 翔太 株式会社イードア 新潟支社長 |
評議員 | 広瀬 雄介 株式会社新潟飼糧 代表取締役 |
評議員 | 渡邊 明紀 新発田建設株式会社 代表取締役社長 |
選考委員
選考委員 | 五十嵐 一浩 長岡工業高等専門学校 非常勤講師 |
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選考委員 | 稲葉 浩一 上越市教育委員会 嘱託指導主事 |
選考委員 | 佐原 裕子 公立小学校講師 |
選考委員 | 下村 正人 宮柊二記念館 館長 |
選考委員 | 津畑 進 元県立有恒高校 校長 |
選考委員 | 森 弘志 元新発田市立東豊小学校 校長 |
定款
成果報告書
お問い合わせ
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